IT補助金2025とは?対象・申請枠・補助額をわかりやすく解説

- 2025年度のIT導入補助金は通常枠で最大450万円まで補助される。
- 補助率は原則1/2、最低賃金近傍の事業者は2/3に拡大される。
- インボイス枠(インボイス対応類型)は小規模事業者で最大4/5の補助率。
- 申請にはGビズIDプライムの取得とSECURITY ACTION宣言が必須。
- 2026年度から名称が「デジタル化・AI導入補助金」に変わるが、2025年度は従来の枠組み。
it補助金2025の結論

2025年度のIT導入補助金は、中小企業・小規模事業者が業務効率化のためのITツールを導入する費用を、国が最大450万円まで補助する制度です。
正式名称は「サービス等生産性向上IT導入支援事業補助金2025」。長いので、現場では誰も正式名称で呼びません。
私が申請支援をしていて2025年度で一番大きいと感じた変更は、最低賃金近傍の事業者の補助率が1/2から2/3へ引き上げられた点です。賃上げに苦しむ小規模事業者にとっては、この差はかなり効きます。
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2025年度で押さえておくべき最大のニュースは、2026年度から制度名が「デジタル化・AI導入補助金」へ変わることです。

ただ誤解しないでほしいのは、2025年度はあくまで従来のIT導入補助金の枠組みで動いていたという点。AI特化の枠ではありません。
名称変更にあわせて、2026年度は「2回以上申請する場合に3年計画の策定が必要」など要件が追加されています。2025年度に申請した事業者と、これから先の制度は条件が違うので、年度をまたいで情報を混ぜないことが大事です。
中小企業・小規模事業者等のみなさま Small and Medium Enterprises
この補助金の主役は、ITツールを導入する側の中小企業・小規模事業者です。
自社だけで申請を完結できないのが、この制度の特徴です。導入するITツールは、事務局に登録された「IT導入支援事業者(ITベンダー)」が提供するものに限られます。
つまり、企業側(あなた)とベンダーが二人三脚で申請する建て付けです。私の経験上、ベンダー選びの段階で採択の行方の半分は決まっていると感じます。慣れたベンダーは申請書類の作り込みが違います。
初めての方

初めて申請する方が最初にやるべきは、GビズIDプライムの取得とSECURITY ACTIONの宣言です。
GビズIDプライムは、行政の電子申請に使う共通アカウント。発行に時間がかかる時期があるので、申請を考え始めた日に取りに行ってちょうどいいくらいです。
SECURITY ACTIONは「情報セキュリティ対策に取り組みます」という自己宣言。これも申請の必須条件です。どちらも費用はかかりませんが、後回しにして締切直前に慌てる人を毎年見ます。
デジタル化・AI導入補助金 (旧:IT導入補助金)制度概要
制度の核は、労働生産性の向上に役立つITツールの導入費を、国が一部負担することにあります。

対象になるのは、ソフトウェアの購入費とクラウド利用料(最大2年分)が必須経費です。
2025年度から新しく加わったのが「活用支援」。導入後の運用サポートにかかる費用も補助対象になりました。ツールを入れたものの使いこなせず放置、という失敗を制度側も意識した形です。
オプションとしては、機能拡張、データ連携ツール、セキュリティ導入関連費も対象に含められます。
申請の対象となる方
対象は、日本国内で事業を営む中小企業・小規模事業者等です。
ただし枠によって要件が変わります。特に通常枠の上位パターン(150万円~450万円)は、従業員の賃上げ目標計画の実行が必須要件です。
逆に、150万円未満の枠(業務プロセスを1種類以上もつソフト)では、賃上げ計画は必須ではありません。ここを混同して「賃上げが怖いから申請をやめる」と言う相談者がいますが、小さい枠なら賃上げ計画は要らないんです。
| パターン | 業務プロセス数 | 補助額 | 賃上げ計画 |
|---|---|---|---|
| 小さい枠 | 1種類以上 | 5万円~150万円未満 | 必須ではない |
| 大きい枠 | 4種類以上 | 150万円~450万円以下 | 実行が必須 |
申請枠・申請類型

2025年度の申請枠は、通常枠・インボイス枠・セキュリティ対策推進枠・複数社連携IT導入枠に分かれます。
補助率と上限額は枠ごとに大きく違います。下の表で整理します。
| 枠 | 補助率 | 補助額の上限 |
|---|---|---|
| 通常枠 | 原則1/2(最低賃金近傍は2/3) | 最大450万円 |
| インボイス枠(インボイス対応類型) | 50万円以下の部分は最大4/5、超過分は2/3 | 最大450万円 |
| セキュリティ対策推進枠 | 最大2/3 | 最大150万円 |
インボイス枠の補助率は誤解されがちです。小規模事業者で最大4/5(80%)と聞くと太っ腹に見えますが、その高い率が効くのは補助額のうち50万円以下の部分だけ。50万円を超える部分は一律2/3になります。
セキュリティ対策推進枠は、補助額の上限が従来の100万円から150万円へ増額されました。サイバー対策の予算が組みやすくなった点は、私は素直に評価しています。
補助金シミュレーター
自分のケースでいくら戻るかは、補助率と補助額上限の組み合わせで簡単に試算できます。

例として、私が相談を受けた小規模事業者のケースで計算してみます。インボイス枠で会計ソフト関連に総額90万円を投じる前提です。
50万円以下の部分(50万円)は補助率4/5で40万円。残りの40万円は補助率2/3で約26.6万円。合計で約66.6万円が補助される計算です。
ITツール活用事例
補助対象になるのは、業務プロセスを実際に効率化するソフトウェアです。
2025年度の補助対象費用は、ソフトウェア購入費とクラウド利用料(最大2年分)が必須。これにオプションで機能拡張やデータ連携、そして導入後の活用支援が乗ります。
私の支援先で多いのは、受発注ソフトと会計ソフトの組み合わせ。インボイス枠だと、会計・受発注・決済のソフトに加えて、パソコンなどのハードウェアも対象に入る点が大きいです。
正直に言うと、流行りだからとAI機能だけを目当てに高額ツールを入れるのは、2025年度では勧めません。あくまで自社の業務プロセスが何種類改善するか、そこから逆算したほうが採択にも実利にもつながります。
ITツール検索

導入できるITツールは、事務局に登録されたものに限られます。自由に選べるわけではありません。
通常枠の大きいパターン(150万円~450万円)で申請するなら、4種類以上の業務プロセスを保有するソフトウェアが必要です。
ここで現場の注意点を一つ。「業務プロセス4種類」を満たすために機能を寄せ集めても、実際に使わないなら意味がありません。私は、使う機能から逆にツールを探すようアドバイスしています。
これから申請を行う方
申請の流れは、準備手続き→交付申請→交付決定→ツール導入→事業実績報告、の順で進みます。

2025年度の交付申請は、おおむね2025年4月から11月頃にかけて複数回に分けて募集されました。年度後半には2025年度事業は終了しています。
最初にやることは、繰り返しになりますがGビズIDプライムの取得とSECURITY ACTION宣言、そしてIT導入支援事業者の選定です。
私が10年以上この現場にいて言えるのは、交付決定の前にツールを契約・支払いしてしまうと補助対象外になるということ。フライング発注は毎年の事故の定番です。決定通知を受けてから動いてください。
よくある質問
相談現場でよく聞かれる質問を、要点だけまとめます。
よくある質問
制度は年度で細かく変わります。最新の公募要領は必ず公式の概要資料で確認してから動くのが、遠回りに見えて一番早いです。
